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岐阜県関市の高齢夫婦殺害事件 長女に懲役29年の実刑判決

2022年、関市の住宅で高齢の夫婦を殺害したとして、殺人と死体損壊の罪に問われた...
岐阜地方裁判所

 2022年、関市の住宅で高齢の夫婦を殺害したとして、殺人と死体損壊の罪に問われた長女の裁判員裁判で、岐阜地裁は15日、懲役29年の実刑判決を言い渡しました。

 判決を受けたのは関市の無職の山田清美被告(53)です。

 山田被告は、2022年8月、関市内の自宅で同居する両親をナイフで刺して殺害、2人の遺体の首などをナイフで切るなどして損壊した罪に問われていました。

 この裁判では、妄想性統合失調症と診断され、裁判中も無言だった山田被告の責任能力の有無が争われ、弁護側は責任能力がなかったとして、無罪を主張していました。

 15日の判決で、村瀬賢裕裁判長は「妄想性統合失調症に罹患していたが、人格水準の大きな低下はなく、日常行動は問題なく行うことができていた。犯行後に証拠隠滅的行動を行い、善悪を判断できる能力は喪失していなかった」などと述べ、懲役29年の判決を言い渡しました。

 検察側の求刑は懲役30年でした。

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