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井戸などの水位低下問題 JR東海が地元住民に説明 瑞浪市
リニア中央新幹線のトンネルの掘削工事が進む瑞浪市大湫町で、井戸などの水位が低下した問題を巡り、JR東海は10日、地元住民向けの説明会を行いました。
大湫町では、2024年2月から、井戸などで水位の低下が確認され、JR東海は町内で進められているリニアのトンネル掘削工事が影響しているとみて、5月に工事を中断しました。
JR東海は、その後、代わりの井戸を設置するための工事や、トンネル内の湧水を止めるために薬液を注入するなどの対策を進めています。
10日、瑞浪市の大湫コミュニティーセンターでは、JR東海による地元住民への説明会が非公開で行われ、住民約50人と水野光二市長、市や県の職員らが出席しました。
JR東海によりますと、トンネル内の湧水の状況や水源の水位の観測結果などを説明し、住民からは、これまでに確認された場所以外でも水位が低下しているとの指摘があったということです。
※瑞浪市 水野光二市長
「水の対策のみならず、自然環境を保全することを最大限の目標に今後の対策を打ってほしいという思いの中で、さまざまな具体的なご意見が出たと感じた」
説明会の終了後、取材に応じた水野市長はこのように話した上で、「大湫町だけでなく、近隣の釜戸町や日吉町の住民からも心配の声が出ている。市としてまとめ、対応をお願いしていく」としました。
JR東海は、今月中に地質を調べるボーリング調査を開始するとした上で、今後は、住民とコミュニケーションをとりながら、対応にあたるとしています。