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高校生だけの部署「未来創造課」発足から3カ月 地域課題解決へ着実な歩み 岐阜県美濃市
美濃市がことし4月に新設した「未来創造課」。若者の意見を市政に反映させようと、市内の武義高校の生徒だけで構成され、ビジネス情報科3年生の6人が所属しています。
生徒は授業の一環として毎週金曜日に市役所を訪れ、年間を通して観光や産業における地域課題の解決に向けた事業の提案を目指しています。
4月19日の「初出勤日」には武藤鉄弘市長から辞令が交付され、6人は気持ちを新たにしました。
※美濃市 武藤鉄弘市長
「相談されたことについては全面的にサポートしようと思っていますし、できるだけ自分たちが住む未来をどうしたいかという意見について、行政は積極的に各部とも進めていこうと思っています」
発足から約2カ月間、生徒は市や観光協会の職員から聞き取りを重ねた上で市の課題を抽出し、5月末に「防災」と「観光」をテーマに事業案をまとめました。
防災では、VR技術を活用した訓練を実施することで、市民の防災意識や幅広い世代の訓練参加率の向上を目指すことを提案。
観光では、集客力と収益性の向上に着目し、8月4日の美濃市民花火大会において、有料観客席を設ける新たなプランを提案し、県外でのPR活動も行うことで、さらなる集客を目指したいとしました。
市議会の6月定例会では、未来創造課の活動事業費213万円が盛り込まれた一般会計補正予算案が可決されました。
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「#うだつブチ上がり」目を引くデザイン
そして12日、市の魅力を発信し観光誘客につなげるチラシが完成し、お披露目されました。
チラシは武義高校の生徒や市の職員から、デザインや文言のアイデアを募集。SNSなどでも広がってほしいと「ハッシュタグ」を使っています。
またチラシの裏面には、市内の観光名所とともにQRコードを掲載し、読み込むと市の観光協会のホームページにつながるといった工夫がされています。
懸命に地域課題と向き合う未来創造課。課長を務める井戸雄大さんに今後の展望を聞きました。
※美濃市未来創造課 井戸雄大 課長
「自分たちが考えたものが、市の事業として行えることは貴重な体験です。楽しみという気持ちもありますが、責任というのも感じてきているので、みんなで協力してよいものにできるように、自分たちがいいなと思える事業を行っていきたいです」
生徒が制作したチラシは、20日午前10時から名古屋市のオアシス21で配布されます。