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抗菌薬の国産化へ 医薬品会社新工場の起工式 岐阜県北方町
感染症の治療や手術の感染予防などに欠かせない抗菌薬の国産化に向けて、本巣郡北方町の薬品工場で23日、新工場の起工式が行われました。
抗菌薬は、細菌を壊したり、増えるのを抑えたりする薬で、国内では1990年代までペニシリン系抗菌薬の原薬を生産していましたが、生産コストが安い海外に拠点を移すようになり、岐阜工場でも、1994年に生産を停止しました。
転機となったのは2018年末。
海外の薬品工場でトラブルが起き、供給が困難になる事態を受けて、国は安定した抗菌薬確保のため、国内生産や備蓄を支援する動きを進めています。
23日、北方町のMeiji Seikaファルマ岐阜工場で起工式が行われ、Meiji Seika ファルマの小林大吉郎社長は「この岐阜工場は、国家安全保障上の重要な任務を担う。完成したら国内におけるペニシリン系抗菌薬のほぼ全てがここで生産されることになる」と述べました。
その上で、30年ぶりとなる岐阜工場での生産に「使命感を持って取り組んでいく」と意気込みました。
Meiji Seikaファルマは、来年度中の原薬生産を目指しているということです。