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47年の歴史に幕 岐阜髙島屋が閉店 全国で4県目「百貨店のない県」に
岐阜市の柳ケ瀬で47年にわたって営業してきた岐阜髙島屋が31日夜、営業を終了しました。
最後の営業が終了した午後7時、岐阜髙島屋の入り口には、最後を見届けようと2000人を超える人たちが集まりました。
※訪れた人は
「めちゃくちゃ寂しいですね。本当に。ほぼ毎日のように来ていましたので」
「名残惜しくてね。いろいろ思い出ありますからね」
「正直実感がないですね。子どもの頃からずっと来ていたので。これが本当に閉店しちゃうのか、まだ信じられない」
午後7時30分から始まった閉店セレモニーでは、岐阜髙島屋の外商部や販売部などの従業員が順に「ありがとうございました」とあいさつ。
最後に橋本逸郎店長は「柳ケ瀬で営業を続けることができたのは皆さまのおかげです」「これからもずっと皆さまの思い出の中に生き続けられることができたら、私たちとしてこれ以上の幸せはございません」と感謝を述べました。
その後、シャッターが閉じられ、集まった人からは「ありがとう」と、感謝の声が上がっていました。
岐阜高島屋の閉店を受けて、古田肇知事は「47年間、県都岐阜市の賑わいの一翼を担っていただいた。県、市、地元商店街などとの連携により地域活性化に取り組んでいただいたことに深く感謝申し上げる」とコメント。
また、柴橋正直岐阜市長は「まちのシンボルとして多くの市民に親しまれてきた」。村瀬幸雄岐阜商工会議所会頭は「岐阜産品の魅力発信のため重要なパートナーであった」などと、それぞれコメントしました。
日本百貨店協会によりますと、全国で百貨店のない都道府県は、山形、徳島、島根に次いで岐阜で4県目です。
岐阜髙島屋は1977年9月23日に開店。ピーク時の1990年代には約250億円を売り上げました。しかし、近年は売り上げが低迷し、施設の老朽化もあり、営業終了となりました。
時代を作ってきた岐阜髙島屋は31日の営業をもって47年の歴史に幕を下ろしました。