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基準値超える六価クロム検出 中津川市の残土処理場 中央新幹線トンネル工事の土砂を搬入 岐阜県が周辺の井戸水調査へ

県は2日、中津川市の残土処理場に搬入された土砂から、基準値を超える有害物質「六価...
岐阜県庁

 県は2日、中津川市の残土処理場に搬入された土砂から、基準値を超える有害物質「六価クロム」が検出されたと発表しました。

 県によりますと、9月に立ち入り調査を行った中津川市瀬戸の残土処理場で、搬入された土砂を採取して調査したところ、環境基準値を超える六価クロムが検出されました。検出された六価クロムは、基準値の1.6倍に当たるということです。

 近くの河川の水質に異常はなく、いまのところ県に被害の情報は入っていません。

 搬入された土砂は、リニア中央新幹線の瀬戸トンネルの工事で発生したもので、環境基準に適合しない土砂については残土処理場の設置者である中津川市に対し、速やかな撤去と適正な処理を求めました。

 環境省によりますと、六価クロムは多くの種類があり、溶液に触ったり蒸気を吸い込んだりすることで手や足、顔などに発疹が起こり、炎症が生じることが知られています。

 県は今後、中津川市と連携して周辺の井戸水の水質調査を行い、調査結果が判明するまでは井戸水の飲用を自粛するよう呼びかけています。

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