ニュース

  • ニュース一覧
  • 「詐欺退散」急増する詐欺被害を防止 岐阜県警が御朱印デザインのチラシで啓発

「詐欺退散」急増する詐欺被害を防止 岐阜県警が御朱印デザインのチラシで啓発

特殊詐欺のほか、投資への関心に乗じた「SNS型投資詐欺」や相手に親近感を抱かせ金...
配布された御朱印デザインのチラシ=17日、垂井町宮代、南宮大社

 特殊詐欺のほか、投資への関心に乗じた「SNS型投資詐欺」や相手に親近感を抱かせ金銭をだましとる「ロマンス詐欺」が昨今、急増しています。巧妙化するこれらの詐欺による被害を未然に防ごうと、県内の神社で御朱印を使った啓発活動が行われています。

 これは県警が、県神社庁と連携して詐欺防止について家族で話し合うきっかけにしてもらおうと企画したもので、約3000枚を作成し、現在 県内6カ所の神社で配布されています。

 このうち、不破郡垂井町の南宮大社では、警察官が参拝客らに注意を呼びかけながらチラシを手渡していました。

 チラシには「詐欺退散」と記され、「特殊詐欺三ヶ条」と題して「うまい話は要注意」「知らない電話には出ない」など被害に遭わないための心得が並び、参拝客の興味をひいていました。

※受け取った人(78歳男性)
 「被害には遭ってないんですけど、その手前までいきました。こういうこと(啓発)をされるのはとても良いこと。どんどんやっていただけると、被害に遭う方は減るんじゃないかなという気がしますね」

 県警によりますと、今年8月末までの特殊詐欺の認知件数は235件で、去年の同じ時期と比べて66件多く、被害額は5億8591万円に上っています。

 また、今年から統計を取り始めたSNS型投資・ロマンス詐欺は8月末までに、計190件確認され、被害額は20億円を超えています。

※垂井警察署 谷口慎一 署長
 「御朱印ということで、なかなか普段とは違う図柄が入ったものですし、参拝者の方の目に非常に留まると思います。県民の皆さまも、例えば お金振り込むよとか、甘い言葉とか不審な電話がかかってきたときには家族の方に話していただくとか、各警察署でも相談を受け付けていますので、遠慮なく通報していただければ」

関連記事