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ルドン名作を岐阜県美術館に寄贈 田口福寿会 評価額は3.8億円

フランスの画家、オディロン・ルドンの名作「野の花の花瓶」が、公益財団法人・田口福...
ルドンの作品を寄贈した田口福寿会の田口義隆会長(右)と目録を受け取った古田肇知事=岐阜市宇佐、岐阜県美術館

 フランスの画家、オディロン・ルドンの名作「野の花の花瓶」が、公益財団法人・田口福寿会から岐阜県美術館に寄贈され、古田肇知事が感謝状を贈呈しました。

 ルドンは19世紀後半から20世紀初頭を代表するフランスの画家で、花瓶の花をモチーフとした作品などで「幻想的な色彩の画家」として世界的に評価されています。

 寄贈された作品は1900年から1905年ごろに描かれた縦81.5センチ、横60センチのパステル画です。 

 ルドン後半生の画業を代表する作品で、長年所在が知られていませんでした。

 評価額は3億8000万円。県美術館への寄贈品としては過去最高水準ということです。

 県美術館では開館以来、40年を超える年月をかけてルドンの作品を重点的にコレクションしていて、今回の寄贈で所蔵するルドン作品は261点となりました。

 贈呈式では田口福寿会会長の田口義隆セイノーホールディングス社長から古田知事に目録が手渡され、知事が感謝状を贈呈しました。

 この作品は県美術館で12月8日まで開催の展覧会「PARALLEL MODE オディロン・ルドン ー光の夢、影の輝きー」で展示されています。

※田口義隆 田口福寿会会長
  「このルドンに関しては、世界的なコレクションになるということで、コレクションというステータスができると新しい作品もいい作品が集まってくるということなので、県美術館の実力がどんどん上がっていくだろうと思っています。ぜひ多くの方々に見ていただいて、オルセーやルーブル美術館に行くような気持ちでこちらにも来ていただけたらありがたいと思います」

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