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御嶽山の噴火警戒レベルを「2」に引き上げ 「噴火の可能性があり、危険地域には立ち入らないで」 岐阜地方気象台が注意喚起

気象庁は岐阜、長野両県にまたがる御嶽山で火山性の地震が増えているとして、噴火警戒...
火山性地震が増えている御嶽山の山頂付近=1月17日午前、提供:岐阜県警

 気象庁は岐阜、長野両県にまたがる御嶽山で火山性の地震が増えているとして、噴火警戒レベルを1から2に引き上げ、地獄谷火口の周辺には立ち入らないよう呼びかけています。

 御嶽山の山頂付近を震源とする火山性の地震については、去年12月中旬以降、発生頻度がやや高い状態で推移していましたが、16日午前6時ごろからさらに増加して、午後9時までに1日で25回の火山性地震を観測しました。

 火山活動が高まっていることを受け、気象庁は御嶽山の噴火警戒レベルを「活火山であることに留意」の1から「火口周辺規制」の2に引き上げました。

 地獄谷火口からおおむね1キロの範囲では、噴火が発生した際には大きな噴石が飛散したり火砕流が起きたりする可能性があるとしています。

 岐阜県庁で16日午後、岐阜地方気象台の田邊勝彦火山防災官が御嶽山の火山活動の状況を説明し、「地下変動は見られないが、噴火が発生する可能性があるため、危険な地域に立ち入らないでほしい」と注意を呼びかけました。

 御嶽山では、2014年9月27日午前11時52分に山頂南西の地獄谷付近で水蒸気爆発が発生して噴石が飛散。多くの登山者が巻き込まれ、58人が死亡、5人が行方不明となる戦後最悪の火山災害となりました。

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