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投票に行くと割引やプレゼント 「せんきょ割」を立ち上げたきっかけ 岐阜県知事選挙

今週26日の投開票の県知事選。注目点のひとつに投票率があります。近年は低調に推移...
東濃地域の7店舗が参加する岐阜県知事選挙の「せんきょ割」

 今週26日の投開票の県知事選。注目点のひとつに投票率があります。近年は低調に推移し、保守分裂選挙として注目された2021年の前回は48%でしたが、2009年から3回連続で30%台に落ち込んでいます。

 今回の選挙は期日前投票の出足は低調のようですが、少しでも投票に行ってほしいと、中津川市や恵那市には、投票に行くと割引やプレゼントがもらえるサービスを展開するお店があります。

   「せんきょ割」に参加しているRIVERBED COFFEE=中津川市淀川町

 中津川市のこちらのカフェ。自家焙煎の多彩なコーヒーが味わえるとあって人気のお店です。

 こちらのお店では…。

※RIVERBED COFFEE オーナー原崚祐さん
 「投票済証明書か、もう『投票に行ってきました』と言っていただいたら、すべてのドリンクから100円引きさせていただきます」

 「せんきょ割」と題したこのキャンペーンにはこのカフェ店のほか、中津川市や恵那市にある花屋や本屋など7店舗が参加しています。

 このキャンペーンを企画したのは、中津川市に住む看護師の大宮仁美さん。馴染みの飲食店に相談したことをきっかけに、キャンペーンを広げました。もともと政治にはそれほど関心はなかったという大宮さん。「せんきょ割」を立ち上げたきっかけを聞きました。

※大宮仁美さん
 「(イスラエルの)ネタニヤフ首相がハマスを殲滅するって言ったことが怖かった。今 日本で爆弾が降り注いでくることはないけど、どこかで犠牲になっている人がいて、犠牲になっている人のうえに自分の生活があることを知って、ここで動かないと人としてどうなのかと思ったのがきっかけです。無関心と言われる中で、自分も参加していきたいと思ったし、周りと一緒に参加していきたいと思った」

 大宮さんは、投票が未来を決める大切な政治参加だと確信しています。

※大宮仁美さん
 「今子どもが通っている保育園が統廃合で再来年なくなる。自分も困るし、周りからも困るという声を聞いていて、そういのもみんなが納得して、政治とかも進んでいるのかなと思う」

 大宮さんの思いに賛同したカフェ店のオーナーの原さんは若者の政治離れに危機感を感じ、キャンペーンに参加しました。

※原崚祐さん
 「コーヒー1杯100円引きだけですけど、こういったエンタメ性というか、少しお得に飲めるということだけでちょっとでも上がらないかなと思い参加しました。いま生活をしていく中で、物価高とかで苦しい場面が多いと思うのですが、やっぱり選挙に行くことで生活が少しずつ変わっていくと思うので、5年後10年後良くしていきたいと思ったら選挙に行ってほしいです」

 20年ぶりに新たな県政のリーダーが誕生する今回の知事選挙。大宮さんは一票にどんな思いを託すのでしょうか。

※大宮仁美さん
 「岐阜県は広いと思うので、住む人たちのことの困りごとや不安なことを、耳を傾けて、一緒にどうしたら岐阜県が住みやすくなるかを考えてくれる人に知事になってほしい。みんなで一緒に考えていけるような岐阜になってほしい」

 今回の知事選に立候補しているのは、届け出順にいずれも無所属新人で元内閣府大臣官房審議官の江崎禎英さん(60)と産業カウンセラーの和田玲子さん(64)の2人です。

 投票は今月26日で即日開票されます。

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