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投票率向上へ 各選挙管理委員会の取り組み 岐阜県知事選挙

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 1月26日に投開票される岐阜県知事選挙。今回は投票率向上を目指す各選挙管理委員会の取り組みをお伝えします。

 過去20回行われている岐阜県知事選挙で最も投票率が高かったのは、1966年の第6回知事選で81%でした。その後、投票率は下る傾向が続き、2013年の第18回知事選では33.92%と 過去最低となりました。保守分裂の選挙となった2021年の第20回知事選は48.04%と持ち直しましたが、今回の第21回知事選で再び投票率が低下しないか懸念されています。

 選挙での投票率を上げようと、各地の選挙管理委員会では、期日前投票所を市町村役場のほか、高校や商業施設などにも設けて、より投票しやすい環境を整えています。

 岐阜市では、親子連れの投票を呼びかけていて、昨年の衆院選から投票所に来た子どもに記念品を用意しています。これは総務省の調査で、子どものころに親と一緒に投票所へ行ったことがある人は、ない人よりも20%以上、将来の投票につながっていることが明らかになったからです。

 また、海津市では期日前投票の期間中、市のコミュニティバスとデマンドバスを利用して投票する市民の運賃を無料にしています。

 投票所のある市役所まで、行きはバス乗車時に運転手へ「選挙の投票に行く」と伝え、帰りは投票所で受け取ることができる投票済証明書を運転手に見せることで無料になります。

※海津市選挙管理委員会事務局 大倉めぐみ 書記
 「投票率の向上とともに、バスを利用するきっかけにもなればと思っております」

 県内の市町村の中で高い投票率を維持しているのが大野郡白川村です。前回の知事選では、県平均の投票率が48.04%であったのに対し、白川村は84.40%でした。

 白川村の選挙啓発活動は、ほかの自治体と同様、懸垂幕や広報紙のほか、村内を1日2回走る啓発車両などです。特別な取り組みとして、投票日当日に防災行政無線を使って各投票区の投票率などを発表しています。

 白川村選挙管理委員会事務局の成原伸次書記長は「自治会への加入率が高いため選挙などの告知は区長会を通じて各世帯に伝わる」と地域のネットワークの強さを挙げた上で、村民の選挙への意識の高さが投票率に現れていると話しました。

※白川村選挙管理委員会事務局 成原伸次 書記長 
 「選挙の意識が高いので、有権者の皆さん、これからもぜひ選挙には来ていただければと思います」

 村では引き続き子どもたちへの主権者教育や村を離れている若い世代への投票の呼びかけのほか、施設入所者への対応に取り組むとしています。

 1月21日時点の県内の期日前投票者数は16万7000人余りで、前回4年前の同じ時期と比べて5万8000人余り下回っています。

 県のリーダーを決める大切な選挙。投票率の結果にも注目が高まります。

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