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名鉄広見線の存廃判断 岐阜県御嵩町で住民説明会始まる

利用客の減少により存続か廃線の岐路に立っている名鉄広見線の新可児駅から御嵩駅まで...
資料画像=名鉄広見線

 利用客の減少により存続か廃線の岐路に立っている名鉄広見線の新可児駅から御嵩駅までの区間について検討する住民説明会が30日から可児郡御嵩町で始まりました。

 名鉄広見線の新可児駅から御嵩駅の区間は利用客の減少で赤字が続いていて2010年度から沿線の可児市が3000万円、御嵩町が7000万円の財政支援を続けてきました。しかし、乗客がコロナ禍前までに戻らないことや安全運行のための設備投資の負担を求められていて、鉄道の存続か廃線にしてバス路線にするのかの判断が迫られていました。

 30日に可児郡御嵩町の御嵩町防災コミュニティセンターで開かれた住民説明会には約60人が参加しました。

 会で渡辺幸伸町長は「最終的な判断の前に名鉄広見線の現状と課題を理解いただきさまざまな意見を伺いたい」とあいさつしました。

 町からは名鉄広見線の収支や利用者数の推移などの説明があった上で、沿線市町が車両や土地などを所有しているとみなし沿線の市町で施設維持費を負担する「みなし上下分離方式」か鉄道を廃してバス路線に転換する2つの案が提示されました。

 参加者からはバス運転手の確保の見通しや鉄道の存続による財政負担を懸念する声があがっていました。

 町では今後も説明会を開きながら可児市や加茂郡八百津町などとも協議を重ねて、ことし6月末までに結論を出すとしています。

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