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岐阜県新年度予算案 過去最大の9020億円 江崎知事「安心と挑戦の岐阜県」
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岐阜県の新年度予算案が17日に発表され、一般会計は過去最大の9020億円となっています。初の予算編成に臨んだ江崎禎英知事は、人口減少からの転換を目指す「安心と挑戦の岐阜県」を政策のテーマに掲げました。
新年度当初予算案の一般会計は過去最大の9020億円で、前の年度に比べて159億円、率にして1.8%増加しました。
歳出は、高齢化の進展などで社会保障関係経費が104億円増の1581億円。さらに、5年連続で公債費も拡大し22億円増の1144億円となりました。
歳入では、賃金の上昇や物価高に伴い個人県民税や地方消費税が押し上げられるとして県税収入を181億円増の2743億円と見込んでいます。
※江崎禎英県知事
「意味のある使い方、本当に困っている人に国の制度だとざっくりしかできないので、自治体ならではの細かいやり方にして、県民の皆さまの税金なので意味ある使い方で直していきたいです」
先月の知事選挙で『安心とワクワクにあふれ人とモノが集まる岐阜県』を訴えた江崎知事。その政策実現の旗印となるのは新たに立ち上げる「未来創成局」です。「政策オリンピック」と銘打ち、県民から政策のアイデアを募り、優れた取り組みを未来創成局が軸となって全庁的に推進。国の法制度への政策提言なども行うとしています。
また、江崎知事が公約で掲げた「10の政策の柱」が予算に反映されています。このうち、防災対策では、自然災害を見据えた避難所の環境改善に新たに1億1000万円を計上。また、人手不足が課題の中小企業の支援としてAIやロボットを活用した自動化技術の開発や先端技術を実証する企業の支援などに新たに1億4000万円が盛り込まれました。
そのほか、農業支援では、GPSなどを活用したきめ細かい鳥獣害対策や有機栽培の推進などによる農業の高付加価値化を強化します。
※江崎禎英県知事
「(当選まで)4年間もあり、県の課題を整理できているので、10本の柱を進めていきます。1年でできることではないので。困っているところは直ちに予算に乗せました」
新年度予算案は、2月21日に開会する県議会定例会に提出されます。