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「安心と挑戦の岐阜県」実現を 江崎知事が所信表明 岐阜県議会開会 9020億円の新年度一般会計当初予算案など上程

岐阜県議会の定例会が21日開会し、1月の県知事選挙で初当選した江崎禎英知事は、所...
岐阜県議会定例会で所信を表明する江崎禎英知事=21日午前、県議会本会議場

 岐阜県議会の定例会が21日開会し、1月の県知事選挙で初当選した江崎禎英知事は、所信表明で「安心とワクワク」「人やモノが集まる岐阜県」をつくるため、「10の目標」実現を目指す決意を述べました。

 定例会には新年度一般会計当初予算案など57議案が上程され、江崎知事は提案説明の冒頭で今後4年間の県政運営について所信を表明しました。

 ※江崎禎英知事 「県民の皆さまと共に明るい未来をつくるため『安心とワクワク』をテーマに人とモノが集まる岐阜県を実現するための政策を企画立案することを提唱してまいりました。幸いなことに本県は日本の真ん中に位置しており、豊かな自然、多種多様な食材、世界に誇るべき歴史や伝統文化など数多くの魅力がそろっています。こうした強みを活かし岐阜県から安心とワクワクにあふれる政策を実施することで現在日本社会が直面する様々な課題に挑戦してまいりたいと考えております。そこで私は『10の目指すべき目標』を掲げ『安心と挑戦の岐阜県』の実現に向けて迅速かつ効果的に政策を進めてまいります」

 新年度一般会計当初予算案は過去最大の9020億円で、前の年度に比べて159億円、率にして1.8%率増加しました。

 「10の目標」実現への政策として、災害対策では地域防災力の強化と危機管理への対応力の向上へ1億6808万円を計上。南海トラフ地震の被害想定見直しや季節に応じた避難訓練を実施する市町村などの支援を行います。

 鳥獣被害対策では、モデル構築に向けた取り組み推進に9億1559万円。GPSを活用してニホンザルの行動域を調べたり、ICTを活用したイノシシなどの遠隔監視捕獲システム技術の導入などを進めます。

 この2つの対策では実践的な避難訓練とニホンザル対策について県民から広く案を募る「政策オリンピック」を行い、自治体や団体などからアイデアを募集するとしています。

 また、「マイクロワーク(超時短勤務)」といった女性の働き方改革などに向けた取り組みや、双子など多胎児の出生時、児童養護施設の子どもの進学・就職時に支援金を贈る子育て世帯などへの支援も推進します。

 このほかの議案では、総額およそ175億円の今年度一般会計補正予算案や、「清流の国推進部」の総合企画部への改称、「子ども・女性部」設置など県部等設置条例の一部改正案などを提出しました。

 定例会は3月19日までの27日間で、質疑・一般質問は3月5日から行われます。

 江崎知事は定例会終了後、知事として初の議会登壇についての感想などを問われ、「個人的にはここに帰ってきたという感じ。新鮮であると同時に懐かしさを感じた。(これからの議会答弁については)すれ違い答弁はしないことを心がけていきたい」と話しました。

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