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繭/COCOON:技術から思考するエコロジー展 岐阜県美術館
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技術と芸術の結びつきをテーマにした展覧会が岐阜県美術館で開かれています。
この展覧会は、大垣市にある情報科学芸術大学院大学(IAMAS)が岐阜県美術館と連携して開催しているシリーズ企画です。
今回は、芸術と技術のかかわりを繭(まゆ)に例えて、両者が結びついた繭の中から変身した何かが生まれるという新たな視点で芸術を捉えています。
具体的な展示内容としては、蕎麦(そば)を食べるときの器「蕎麦猪口(ちょこ)」の寸法や形、絵柄を研究し、それを作り出す工芸的な技を現代のテクノロジーで再現するフランス人 研究者の取り組みが紹介されています。
また、大学院の博士課程で学ぶ学生は、街並みを形作る線の中から人工知能を使って漢字を合成させる映像を動画で映し出しています。
IAMASの修了生が手がけたのは、小さなネコの絵を敷き詰めて描いた絵画作品で、同じ文様を無限に増殖させることで新たな世界観を生み出しています。
美術家とIAMASの准教授が共同で制作した絵画作品は、さまざまな植物と動物が1本の大きな木の中に混在していて、生態系の複雑な関係性が表現されています。
この展覧会は、3月9日まで開かれています。