ニュース
- ニュース一覧
- 長良川鉄道の一部廃線を検討 施設の老朽化に伴う負担増 住民の思いは複雑
長良川鉄道の一部廃線を検討 施設の老朽化に伴う負担増 住民の思いは複雑

赤字が続く岐阜県の第三セクター「長良川鉄道」をめぐって、一部区間の廃線が検討される中、沿線住民の受け止めを取材しました。
長良川鉄道は、美濃加茂市の美濃太田駅から郡上市の北濃駅を結ぶ総延長72.1キロのローカル鉄道で、沿線の5つの市町が費用を分担しています。
3日に開かれた関市議会定例会で、山下清司市長は施設の老朽化に伴う今後の負担増に触れ、「必要な区間を残すために、一部の地域の廃線も視野に入れながら構築していくことが当面必要な手法」と述べました。
具体的な廃線区間は決まっていませんが、沿線の住民の思いは複雑です。
※住民は
「かなり不便になってしまうので、移動の手段がないと行けなくなるので、困るなと思いました。代わりにバスの本数を増やすとか(郡上市でも)北の方はあまりバスが通っていないので、そうするしかないと思います」
※住民は
「私は普段あまり長良川鉄道を使いませんが、周りの人は結構使っているので、それなりの影響があると思います。乗る人が少ないから(一部廃線は)仕方ないと思うけど、移動の足で使う人はまだたくさんいると思うので、もう少し残してほしいと思います」
郡上市の山川弘保市長は、2月に開会した市議会定例会で「長良川鉄道のあり方に関しては、皆さまの意見を伺いながら、任期である4年間に市としての具体的な方針を示したい」と話しています。
長良川鉄道の前身は1934年に開通した国鉄の越美南線で、1986年に沿線自治体が出資して引き継ぎました。