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可児市の飲食店と飛騨市の旅館で食中毒 計50人がノロウイルスの症状

可児市の料理店と飛騨市の旅館で、いずれもノロウイルスが原因とみられる食中毒が発生し、計50人が下痢などの症状を訴えました。管轄する保健所では、この2つの施設を13日から営業禁止処分としました。
県の生活衛生課によりますと、3月8日に可児市広見の料理店「割烹光葉」で調理された弁当を食べた人のうち、2歳から88歳までの男女計25人が翌日から下痢や発熱などの症状を訴え、このうち10人が医療機関を受診しました。
症状を訴えた患者はいずれも快方に向かっているということですが、患者の便からはノロウイルスが検出されました。
弁当の主なメニューは刺身、鶏の唐揚げ、厚焼き玉子、ポテトサラダなどで、患者全員に共通する食事がこの料理店で調理された食品に限られることから、可茂保健所は食中毒と断定し、再発防止措置が講じられるまでの間、営業禁止処分としました。
一方、飛騨市古川町の料理旅館「蕪水亭」からは3月11日、「複数の宿泊客に下痢や嘔吐などの症状が出ている」と飛騨保健所へ連絡が入りました。
症状を訴えたのは、団体客を含む3つのグループの男女計25人で、8日から9日にかけてこの旅館で調理された夕食や朝食を食べていました。
食事の主なメニューは、あさりのしぐれ煮、数の子酒粕漬け、刺身、シフォンケーキなどでした。
飛騨保健所によりますと、症状を訴えた宿泊客と食事を調理した従業員からノロウイルスが検出されていて、保健所では旅館で提供された食事を原因とする食中毒と断定し、13日から営業禁止処分としました。
県内では、ノロウイルスなどが原因の食中毒患者が増えていて、3月13日現在の発生件数は9件、患者数は599人で、昨年の同じ時期の約2倍となっています。