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1カ月遅れのひな祭りを彩る 5色のひし餅づくり 岐阜県高山市

飛騨地域のひな祭りは1カ月遅れの4月3日です。高山市の民宿では、ひな祭りを彩る5...
ひし餅を製造する水野美代子さん=高山市一之宮町、農家民宿「みづの荘」

 飛騨地域のひな祭りは1カ月遅れの4月3日です。高山市の民宿では、ひな祭りを彩る5色のひし餅づくりが行われています。

 5色のひし餅は、約40年前に高山市一之宮町の有志で考えられたもので、赤カブやカボチャなどを使って天然素材の色で仕上げられます。

 地元のひな祭りの名物となったこのひし餅ですが、高齢化などから作り手は年々減少し、現在では農家民宿「みづの荘」の女将、水野美代子さん(77)のわずか1人となりました。

 5色の餅は、「白餅」は雪、「きび餅」は雪解けの後の土、「よもぎ餅」は若葉の芽吹き、「紅餅」は花、「カボチャ餅」は実りをそれぞれ意味していて、雪解けから収穫までの飛騨の季節の移ろいが表現されています。

 水野さんは、自家製にこだわって製造を続けていて、厚さ2センチ、一辺の長さが6センチになるよう、手際よく切り分けていました。


※農家民宿「みづの荘」女将 水野美代子さん
 「年に一度のひな祭りが盛り上がるように作っています。皆さまも家族みんなで食べてみてください」

 5色のひし餅は、1袋450円で「みづの荘」のほか、飛騨一宮水無神社で4月3日に開催される「飛騨生きびな祭」の会場で販売されます。

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