ニュース

  • ニュース一覧
  • 美濃加茂市議のセクハラ疑い巡り 補正予算に訴訟費用275万円

美濃加茂市議のセクハラ疑い巡り 補正予算に訴訟費用275万円

去年4月、美濃加茂市の市議が姉妹都市の前市長の娘にセクハラを疑われる行為をした問...
補正予算案を採決する美濃加茂市議会=19日

 去年4月、美濃加茂市の市議が姉妹都市の前市長の娘にセクハラを疑われる行為をした問題で、セクハラ行為を否定する市議が問題行為の場面の動画を開示しようと市議会議長を相手取り、行政訴訟を起こしたことを受け、訴訟費用275万円を盛り込んだ市の補正予算案が19日、市議会で可決されました。

 この問題は、2024年4月、市の姉妹都市であるオーストラリア・ダボ市の市長を招いた歓迎会の二次会の席で、永田徳男市議が市長の娘の下腹部にマイクを近づけたとされ、翌月、市が不適切な行為として、ダボ市に謝罪文を送ったことが大きく報じられました。

 永田市議は、自身のセクハラと疑われる行為を検証しようと2024年6月、市議会の個人情報保護条例に基づき、森弓子議長に動画の開示を求めましたが、不開示の決定となりました。

 これを受け、永田市議は2025年1月、この決定の取り消しを求めて森議長を相手取り、行政訴訟を岐阜地裁に起こしました。


 そして、19日の市議会で、この訴訟に関わる弁護士の委任費用として約275万円を盛り込んだ補正予算案について当事者の永田市議は退席して採決が行われ、可決されました。

※美濃加茂市議会 永田徳男 議員
「議会が『開示』を認めれば訴状を取り下げると言ってきたので裁判を敢えてやるということは残念。粛々とこれから前に進んでいく」

※美濃加茂市議会 森弓子 議長
「当時の『非開示』という判断は議会として正しかったということで裁判を粛々と進めていくことに尽きる」

 市議の行為がセクハラだったのか、セクハラではなかったのか、その問題の対応に税金が使われることに市民の受け止めは複雑です。

※市民
「血税ですから、あまり(税金を)使ってほしくない」
「恥ずかしいことだが、動画を開示してはっきりさせることは悪くないと思う」

 行政訴訟の第1回口頭弁論は4月16日に岐阜地裁で開かれます。

関連記事