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名鉄広見線 活性化協で名鉄「輸送状況厳しい」 鉄道の存続かバス路線にするか決断が迫られる

赤字で存廃の岐路に立つ名鉄広見線の新可児駅と御嵩駅の区間。この区間の利用促進のた...
利用促進のために活動する活性化協議会=3月24日、御嵩町役場

 赤字で存廃の岐路に立つ名鉄広見線の新可児駅と御嵩駅の区間。この区間の利用促進のために活動する活性化協議会が開かれ、2023年度の収支を報告した名鉄は「輸送状況は厳しい」と説明しました。一方、教育関係の委員からは通学手段として存続を求める意見が出ました。

 名鉄広見線の新可児駅から御嵩駅の区間は利用客の減少で赤字が続き、沿線の可児市と御嵩町が財政支援を続けていますが、現在、鉄道の存続か廃線にしてバス路線にするかの決断が迫られています。

 協議会では23年度の収支報告があり、利用客の増加で収入は増えたものの路線維持などの支出が膨らみ、経常損益が2億2290万円の赤字で、名鉄側は「輸送状況は厳しい」と説明しました。

 一方、教育関係の委員は、沿線の高校の通学手段して存続を求める意見書を報告しました。

 協議会の会長を務める御嵩町の渡辺幸伸町長は「持続可能なまちづくりのための手段として公共交通のあり方をしっかりと考え、沿線市町で協議をしていく」と述べました。

 この問題をめぐっては2026年度以降の存廃の判断をことし6月末までに沿線自治体で協議して決定する方針です。

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