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西濃保健所管内の事業所で結核の集団感染16人

西濃保健所管内の事業所で去年9月、従業員1人が結核を発病し、その後の検診の結果、...

 西濃保健所管内の事業所で去年9月、従業員1人が結核を発病し、その後の検診の結果、新たに発病者1人、感染者14人が確認されました。

 県感染症対策推進課では2週間以上咳が続く場合などは早めに病院にかかるよう呼び掛けています。

 県感染症対策推進課によりますと去年9月、西濃保健所管内の事業所で20歳代の男性が体重の減少や咳、発熱、痰、倦怠感などの症状を訴え、結核と診断されました。

 発生届を受け、西濃保健所で事業所の従業員178人を対象に接触者検診を行ったところ、新たに発病者1人、感染者14人が確認されました。143人に異常はなく、未受診者など経過観察が10人となっています。県感染症対策推進課では発病者、感染者は適切な治療を受けており現時点で事業所外への感染拡大はないとしています。

 県感染症対策推進課では2週間以上咳が続く場合や健康診断で異常を指摘された場合は早めに病院にかかるよう結核予防を呼び掛けています。

 結核は全国で今でも1日に30人の新たな患者が発生し、5人が死亡している日本における主要な感染症です。岐阜県内ではおととし(令和5年)の1年間で176人の結核患者が確認されており、罹患率は人口10万人に対して全国平均の8.1人を上回る9.1人となっています。

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