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「培広庵コレクション 美人画の雪月花」が岐阜県美術館で開催

女性を描く日本画「美人画」を、大正から昭和初期にかけての黄金期の逸品を中心に展示する「培広庵コレクション 美人画の雪月花」が県美術館で開かれています。
江戸期の浮世絵「美人絵」の流れをくむ美人画は明治期に発展し、大正から昭和初期に全盛期を迎えたといわれています。
金沢市を拠点に活動するコレクターの培広庵さんの「培広庵コレクション」は、流派や地域を問わず幅広い作家の名作が取りそろえられているのが魅力で黄金期に描かれた作品が充実しているのが大きな特徴です。今回はコレクションから選りすぐりの87点が紹介され、春夏秋冬の4章で構成されています。
このうち、日本画家、山川秀峰の「安倍野」は秋の作品で、女性に化けた狐が静かに森に帰るはかなげな表情とたたずまいを描いています。
美人画は、着物や日本髪、装飾品も豊かな色彩や繊細な筆遣いで描写されていて、当時の女性たちを彩った文化もうかがい知ることもできます。
※岐阜県美術館 学芸課長 青山訓子さん
「今回、美人画87点で自然の豊かさの中に、女性たちが思い思いの装いで楽しんでいる姿を見ていただけます。ぜひ、ゴールデンウィークに美術館をお選びください」
展示は6月15日までです。